高知市卸団地のメガネ店 アイユート[銀座WASINフレンドショップ]

専門スタッフが心を込めてあなただけの眼鏡をお作りいたします。

お気軽にお電話ください。
0888794227

13.涙・涙液
namida-ruieki

涙の役目はいろいろあります。
(1) 目に入ったゴミを洗い流す。
(2) 角膜に栄養や酸素をはこぶ。
(3) 目の表面の細菌を殺す(塩分を含んだ殺菌性の液)。
(4) 角膜の光学的な性質をより発揮できるように高める。

涙 涙液

これらの大切な役目をしている涙がもし出なくなってしまうと、角膜が乾燥してやがて混濁し視力障害を起こしてきます。「涙もろくて困ってしまう」より「涙が出なくて困ってしまう」のほうがはるかに困ってしまうのです。
涙は人間の排出するもののなかで一番きれいなものです。成分は98.0%が水で、そのほか、約1.5%のナトリウム・カリウム・アルブミン・グロブリンなどのほか、0.5%のたん白質が含まれています。涙が塩辛く感じるのはナトリウムが含まれているからです。なお、涙のPHは7.5~8の弱アルカリ性です。
涙は、上まぶたの内側に、それぞれ一つずつある涙腺(アーモンド大〔20×15×5mm〕、ひょうたん型)から3~6本の排出管を通って出てきます。排出管を通って出てきた涙は、眼の表面、とくに球結膜(しろ目)、角膜(くろ目)をうるおしながら、まばたきの作用によって目がしらにある上下の小さい穴(涙点)から細い涙の管(涙小菅)を通り目尻の上の鼻の横にある涙のふくろ(涙のう、大豆くらいの大きさ、上下8~11mm、左右4~6mm、前後7~8mm)を通って鼻への通路(鼻涙管)へ、そして鼻の中(鼻腔)へと流れていきます。これを涙の道(涙道)といいます。そのほか、副涙腺というところからも涙は出ます。これは、主として脂肪にとんだ涙で、この涙によって涙腺から出る涙の蒸発をふせいだり、涙がまぶたの外へこぼれるのをぶせいでいます。
涙液は油膜・涙液層・ムチン層の三層構造から成り立っています。

涙線 図解

起きているときには涙はいつも分泌されています。そして、知らず知らずのうちに鼻の万へ流れていきます(寝ているときは、涙はほとんど出ません)。
涙は一分間に約0.001~0.002cc(1~2μl)が出ています。一回のまばたきで約0.002cc(2μl)の涙が鼻の方へ流れていきます。一日の涙の量はおとなで0.6~1cc、子どもで約1.35CCといわれています。
一年間、涙をためたとしても、ジュース一本より少し多いくらいの220ccくらいしかたまりません。しかし、泣いたときはもっと多くなります。涙は鼻の方へ流すだけではおいつかなくなり、目からポロポロとあふれ出てしまうようになります。この一つぶの涙の量は約0.2ccといわれています。

豆知識

涙腺は、三叉神経、交感神経、副交感神経の三つの支配を受けています。うれしいとき、悲しいときは副交感神経が働き、薄い水っぽい涙が出ます。悔しいときや腹が立つときは交換神経が働き、塩からく、しょっぱい涙が出ます。